ぐんにゃり備忘録

アイドルを愛するその日暮らし

「出発」を観たので雑感を書こうかなという話

 

舞台っていいなあと思いました。

あ、とつかくん主演の舞台「出発」を観に行って来たという話です。演舞場4回しか入れなかったので、地方行けばよかったな~って軽く後悔している。もっと観ていろいろ受け取りたかったな~ああ~後の祭り。

ここからダラダラと雑感みたいなものを書くけれど、支離滅裂だと思うし勝手な感想です。文章力や語彙のなさにかけては自信があるので、いつもの通りひどい文章だと思います。長くなりそうなので続きからどうぞ。

 

 

 

余白みたいのがたくさんあって、「これが正解!」とかは多分なくて、「観た人の思った通りの受け止め方を勝手にしてくださいよ」って感じだったかなあと思います。いやそれすらも憶測だけど。なので思った通りのことを書こう。

演舞場初日観たときは帰りにずっと「んっ!?!?んんんん?????」っていう自分と「舞台のとつかくん素敵だったなあ」という自分がいて頭がこんがらがっててぐちゃっとしてました。2回目は流れも分かってちょっと落ち着いた気持ちで見れたんで、そのあたりからフラットな感じになったかなあと。いや決してフラットじゃないんだけど。とつかくん素敵~とか思ってたからフラットじゃない煩悩まみれ。

解釈とかするのもおこがましいんだけど、あの舞台上の裏にある「事実みたいなもの」を前提に、家族がそれぞれの葛藤とか不安とかを抱えながら、それでも生きていくことを決めるまでのあれこれなのかな~と勝手ながら考えました。

その「事実みたいなもの」はあんまり明かされないし、それこそ「どうとでも取れる」ようになってるんでそこは観た人にお任せ!ってことなんだろうなと思いました。うーんなんて書いたらいいのかなあニホンゴムズカシイネ。

一郎ちゃんが泣きながら、どっかの回路が壊れたみたいに「打って!!打って打って打って!!!打って打って打って打って打って!!!頼むよ……」って崩れ落ちるとこ(一打ち100円のくだり)は現実を受け止めるまでの闘いというかなんだ、受け入れるのが怖かったことを、誰かにそんなことない、お父さんは確かに存在してるんだって「打つ」ことで誰かに証明してほしくて…ということなのかなあなんだろうわかんないけど。解釈とは関係ないけどあそこの演技ほんとすごくてぞわぞわした。なんかもう胸が苦しくて「もういいよ、もういいんだ…」ってお父さんが一郎ちゃんに言ってたように私も「もういいんだよ一郎ちゃん」って思ってしまった。たいした稼ぎもなく、夢見てばかりで甲斐性ないのに長男としての気概にだけ満ちていて、嫁の明子さんを平手打ちしたり突き飛ばしたり(しかも身重なのに)する、いわゆるろくでもない亭主の一郎ちゃんが、お父さんの中に男性性や少年性を含めたたくさんのものを見ていて、そしてお父さんへ知らず知らずに依存してるとこもあって、そんなお父さんからの出発なのかなあ…っていう…ううーんここはやっぱまだわかんないな。まあでも多分これから考えてもわかんないからそういうことにしておく。

地下に潜伏していたお父さんはみんなの心の中にいるお父さんってことなのかなと私は思った。お父さんは出発と言いつつ結局そのまま地下から出てこない(部屋の壁紙を変えよう、とかガスを引いて料理もできるようにした、とかのあたり)のがそれを表してるのかなと。「行き来が不便だから糸電話でも引こうか」っていう台詞の「行き来が不便」なのは多分「もう会えないところ」へ行ったからなのかなという勝手な解釈。そんなみんなの心に住むお父さんとあれやこれやのやり取りをすることで、自分の中での「父親の消失」と向き合って、呑み込んで、消化して、家族のそれぞれが新しい暮らしに出発するっていうことかな、と私は受け取りました。

嫁の明子さんは「いつまでたってもこの家ではよそ者なんじゃないか」「母の愛情に飢えて育った自分が母になっていいのか」という不安を抱えているし、二男の六ちゃんは実はオオサンショウウオだったっていうあたりは「人じゃない」=「半人前」っていうことなのかなーという風に思ったし、長男の一郎ちゃんは「大黒柱になる」「父親になる」っていうことと正面から向き合わなくてはいけなくなったってことだと思うし、お母さんは「夫との別れ」とか「頼りない息子たちを持った母としての不安」とか「それでも息子がかわいい」っていう二律背反した母親としての感情があったりとか…

そもそも全員に共通して横たわっているのはお父さんがいなくなったことへの悲しみだし。

つまりみんなそれぞれお父さんを失った(死んだのかいなくなったのかは個人の解釈だけど)事に嫌でも向き合わなくてはいけなくて、それを乗り越えたことが出発なのかなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーわかんないけど!!!!ここまで書いたくせにわかんないけど!!!!笑 ここまで書いたくせに何言ってるのかわかんなくなってきた!!こうなるのは知ってたけど!!!

震災のことなのかなー、何かがきっかけで何もなくなったんだろうなーっていうね。

そしてラストシーンで「月日は百代の過客にして~」の芭蕉のあれをもう一度言ったのはたぶん、一郎ちゃんが諳んじた後の部分の最後の句「草の戸も住替る代ぞひなの家」を示唆したのかな~~~最後まで読まないのはそういうことなのかな~~

[序文] 松尾芭蕉・おくのほそ道文学館

これに序文の現代語訳が載ってるのでご興味あれば。

 

岡山スーパーマントヤッ!のとこはどう考えたらいいのかな~

えっとここは考えるより先に「女の人が男の人に言われたら嬉しいだろう言葉」の出血大サービスたたき売りだったので解釈はさておきうおおおお夫婦…!!夫婦や!!!って盛り上がってしまいそれどころじゃなかったなあ。

「(岡山家には)お前の入る余地しかねーよ!!」

「スーパーマンはお前じゃねえと力が出せねえんだ!!」

「お前じゃなきゃダメなんだよ!!」

「お前の人生変えてやるから!!お前のふるさとになってやるから!!」

「お前の希望の光になってやるから!!!」

など、ちょっとちゃんと覚えてなくて死にたいくらい悔しいんだけどほんと一郎ちゃんが不安がる明子さんを必死に笑わせようとするのが最高に素敵で…。

飛べなくて倒れこんだ岡山スーパーマン一郎に、「はなれないでね、ずっとそばにいてね」って、やっと笑って呼びかける時の明子さんの涙にぬれた笑顔がほんと綺麗で…!!!!うおおおお夫婦!!!夫婦!!!!ってすごい盛りあがった(私が)。

ろくでもない生活なのに無駄に亭主関白な一郎ちゃんだけど、明子さんのことを本当に大切な妻で家族だと思っているし、失いたくないんだなあっていうのが伝わってすっごい胸がときめいたよ一郎ちゃん…スーパーマンの時の一郎ちゃんの背中がすっごい大きく見えて、「とつかくんってこんなに大きな背中してたっけ…キュン…」みたいな気持ちになった。あのシーンはほんと素敵だな~

「はなれないでね、ずっとそばにいてね」のくだりのあとムクリと起き上がった一郎ちゃんが言う「スーパーマンったってお前、飛べねえんだからどこにも行けるわけねえだろ」って台詞がすっごい好き!!散々すごい愛の言葉を並べて、体張って明子さんを笑わせて、疲れ切ったあとに吐く一言がそれも愛の言葉だっていうのが素敵!!!好き!!!!そしてそのあとに歌う「時には昔の話を」がほんとに素敵!!!舞台の冒頭で歌う時よりも愛情がいっぱいで、優しくて、二人の世界って感じで…ウオオオオオ


紅の豚 - 時には昔の話を - YouTube

これを、明子さんを優しく見つめながら歌う一郎ちゃんほんと素敵だったよ~

 

あと蛾次郎さん演じる熊田のお父さんはどういう役割を果たしていたのかが…うーん原作の戯曲読めばいいのかな まだそこは分かってない。蛾次郎さんはすっごいかわいくて、失礼ながらあんなに小さいのに存在感がすごくて、アドリブすごかったし台詞忘れちゃったりしてたけど、やっぱりすごい人なのだなあと思った。何よりかわいかった。蛾次郎さんがアドリブするとたまに一郎ちゃんがとつかくんに戻っちゃうのがまたおもしろかった。

あとさあやっぱりさあ!!!石丸さん本当に素敵!!!!!

日本が豊かになってからの昭和の典型的なお父さん役がほんとうに素晴らしかった~かっこよかった…うう~石丸さん素敵だよ~~~~;;;;;;

嫁の明子さん役の絵梨ちゃんはほんとうに可愛くて、演技もぐいぐい持ってくし、時に妖艶で(メリージェーンのとことか!)、ダンスもポージングもキレッキレで、歌も上手だし、ほんと絵梨ちゃーーーーーーーーーーん!!結婚してくれ!!!!!ってなった。今回の舞台でファンになった……素敵な女優さんだった…

六ちゃんの冨浦くんがすっごくかわいくて。みればみるほど毎回愛おしくて仕方なくなってくるんだよ~六ちゃんかわいいよ~でもちゃんと男の子なのもかわいい。冨浦くんの振り絞るみたいな叫びはすっごい胸にクるものがあった。守ってあげたくなる感じ…かな。

みどりちゃんのほなみちゃんはあまちゃんの時からかわいいなって思ってたけどほんとかわいくて元気で、みどりちゃんそのものだった…からたち野道を歌い出すみどりちゃん素敵だった…

みっちょんお母さん見てると段々本当のお母さんみたいに見えてきた。かわいくて元気で明るくて、もう本当にお母さん。これはほんとの家族なんじゃないだろうか、というか公演を重ねてほんとの家族みたいになっていくのがすごくあったかくて…

とにかく素敵な出演者さんたちだったと思います。

あとねえ、音楽が好きだな!劇中に出てくる音楽がすごくいいなー!ラストダンスを私にがショーケンverだったのがまた なんか 絶妙でしたわ……


萩原健一/ラストダンスは私に - YouTube

歌えなかったみどりちゃんが歌い、六ちゃんとの旅立ちでかかる「からたち野道」とか…


ザ・ブーム からたち野道 Live - YouTube

 

明子さんが六ちゃんを慰める(?)ために仕掛けるとこでかかるメリージェーンとか


メリージェーン つのだひろ - YouTube

他にもあるんだけど音楽素敵だったよ~~歌謡曲布施明!!小林旭!!ジプシーキングスのマイウェイもよかったしRCのスローバラードとか…

 

あーーーまとまらないよーーーーーーーーー!!!

もっとたくさん観に行ければもっといろいろ考えられたかなあと思うけど、でも舞台見て頭ぐるぐるするの久しぶりですごい楽しかった。充実していた…よかった。

役者のお仕事をするとつかくんはほんとうにイキイキしていて、初座長という重責もあったと思うけど、千秋楽を迎えた笑顔は「やりきった!!」感に満ちていてとってもまぶしく見えました。またとつかくんの舞台を観たいなってすごく思った。このお仕事がまた次への何かにつながるといいなあと思います。

岡山家のみなさん、本当に最後までお疲れ様でした。楽しい舞台を見せてくださってありがとうございました。ほんとうに素敵な家族でした!!うわーんもっと見たいよーーーーーーー!!