続いて兼続さんクリア。
以下ものすごくネタバレしています。
兼続さんは七緒に夢を見てるんだなと思った。
みんながお腹いっぱいに食べられて穏やかに暮らせる世の中という夢を、七緒が見せてくれる、夢じゃないかもしれないってことを可能性として見せてくれる七緒、いつしか七緒が兼続さんの夢になってるんだなとやりながら思ってた。
最初の感想でも書いたんだけど兼続さんは博覧強記の人なので、とにかく何でも和歌とか漢詩にからめて発言してくるので教養の高さを求められて七緒大変そう笑って思った。言葉遊びで神子を翻弄してくるの白虎ムーブすぎてニッコリ。もうなんか常に和歌か漢詩詠んでる。それ以外の時も皮肉は多いし試し行為もめちゃくちゃ多い。途中で「おめー自身の言葉はないんか!」と思うくらい多かった。
でも翻弄されっぱなしかと思ったら七緒も負けてなくて食らいついていくので兼続さんも面白かったんだろうな、おもしれー女だったのでしょう。
そんな兼続さんとお茶会みたいのに行ったらいろいろ事情があって兼続さんが年貢ごっそり奪った堀さんが陰湿な意地悪を仕掛けてきて兼続さんピンチ、場もザワザワしちゃうんだけど、ここで突然七緒が覚醒して
「ふふ、さっきから聞いていればご政道がらみのお話ばかり。我が仏、隣の宝、婿舅、天下のいくさ、人のよしあし──どれもお茶の席にふさわしくない話題です。無粋じゃありませんか、そこまでにしておかれては?」
と場を静まらせ(これ書くためにわざわざスクショ撮った)、すり替えられた赤米(食べるとおいしくないけど神様へのお供え物)を「龍神の神子である私のためにこれを用意してくださったんですね」と美味しくいただくことで場を収めちゃうというイベントが起きる。
ここは見てる側と兼続さんの胸がすくイベントなんだと思うんだけど、歴史がまったく駄目であの時代にも不慣れでつばきさんに一夜漬けで作法習ったって人の機転じゃなくてちょっと面白かった。言うて七緒もお姫様だからお生まれが出たんかな、知らんけど。しかもこのお茶会に着ていくお召し物が越後布で、さらに兼続さんがハッとしちゃうんだよね。
お茶会が終わったあと借りができたなって言われた七緒が「こんなの借りでも貸しでもない」って言っててカッケ~と思った。
さんざん翻弄し続けた七緒を神子として認めてくれて、そのあとのイベントで種芋あげたら感激のあまり泣いて数々の試し行為を謝罪してくれた時は「勝った…」と思った。
最初にも書いたけど、兼続さんがほしいものは「腹いっぱいの握り飯」なので、七緒と出会ったことによって稲穂が波を打つ美しい田んぼや、寒い地域のやせた土地でも育つ食物を知れたことによって未来に夢をみることができて、しかもその夢への手引きをしてくれる(種芋くれる)七緒は夢そのものになったんでしょうね。種芋あげて泣いちゃう八葉初めて見た。
兼続ルート始まってもないのに和歌とか漢詩がいっさいない自分だけの言葉でどストレート告白キメてきたのはさすがに効いた。このために今まで言葉遊びばっかのセリフにしてたんじゃないだろうか。さすがのネオロマンス。
現代に帰れないって分かったあと、まだ自分のルートも始まってないのに一緒に米沢に来てくれってプロポーズしてきてすごかった。帰れないことを知ってぐいぐい来るときの常套句「天女の羽衣を奪って──」のくだりも出てきたのでめっちゃネオロマンスだった。今私はネオロマンスをしている。
七緒も兼続さんに最初こそ翻弄されるしプレイヤー(私)側としては「くそ……見てろよ…」の気持ちだったけど兼続さんを知るにつれて彼の有能なところとか、簡単に捕まえられない「食えない」ところだけじゃなくて、中身はわりとシンプルに信義の人で上杉の家やそこに暮らす民を思う強い気持ちとか、友情に篤いところとかがどんどん知れていくので自然な感じに2人が惹かれあっていくのがよかった。兼続さんルートの七緒ははっきりくっきり恋をしていたなと思った。
あんなに八葉やりたくないクラブだったのに今や七緒にデレデレの兼続、米沢行きを発表して驚く八葉に「そんなにうらやましいか」まで言う始末。若い妻をもらえることになり大はしゃぎの30代(30代だよね?)。
ウキウキで秀信に報告しにいくも時勢もあり当然ながらあまりいい顔はされず(当たり前)、世間が落ち着くまで結婚はだめだし、するとしても景勝の許可もらって正式な祝言をあげろ、それまでは節度あるお付き合い(節度あるお付き合い)をしなさいと言われてしまい一旦客人扱いで米沢へ…。
いい顔されないの分かっててもそれでも嫁に欲しいので冷静な顔しながら頑張る兼続さんがなんかかわいいなと思った。多分めっちゃ内心必死だったと思う。
まあ大方の予想通り暗雲がたちこめるんだけど、カピタンのやり方めっちゃせこいんだよな~、もうちょっとなんか…あるだろ…
カピタンがせこい感じで来るので秀信によるカピタン仲間外れ戦法が普通に功を奏してしまうの草。そして秀信めっちゃできる子だしわりと強かでいいキャラなので秀信ルートほしい。切実にほしい。発売から4年経ってますけどFDとか出ませんかね?
そして前回に引き続き言うけど、富士山で龍脈正した意味とは…?ってならない?結局世は乱れるし怨霊は跋扈するし、やはり愚かなり人間……って思わない?
そうこうしてるうちにあの有名な直江状が登場。
宗矩ちゃん偵察にきたのに優しいからいろいろ教えてくれる。好き。(ひいき)
ここで現代テクノロジー「直江状スマホで撮っとこ!」の登場で笑った。あとでこれが大事な局面で登場するんだけど現代テクノロジーめっちゃ使うじゃん。
この人のルート、現代にも興味示しまくってたからなのかこれでもかと現代の産物を使う。正確な時計、防犯カメラ、ソーラーパネル…現代組が引くくらい使ってあまつさえ「君ら若いくせに頭が固いな」くらい言ってくるんだけどなんでもアリすぎん?
これさ、私が遙か全作やってるせいかもしれないけど結構抵抗を感じちゃった。あの時代にしかないものを使って現代の知識を生かすとかならわかるけどこんなに持ち込んじゃうのは…ってなっちゃった。あまりにも使うから…まあパラレルワールドだし異世界だから…いいのか…
そしてどこでもドアのようにカジュアルに龍穴を使うのでそこも個人的にはちょっと笑いポイントになってしまった。まあ五月ルートでも使ってたけどさ。
龍穴で待ち合わせとかしてるんだもん。毎度命削ってたゆき様(遙か5)に謝ってほしい。
これは私だけだと思うんだけど龍穴逢瀬で兼続さんが七緒とひっついてるとき「水飴のようにからみついて」って言ってて面白いやら表現が白虎すぎやらでどうしようかと思った。声出して笑っちゃったよ。水飴のようにからみついて。おもしろすぎる。白虎キャラソンの歌詞かな?って思った。
五月のアイデアでいい感じに書いた直江状をカピタンがすりかえちゃって家康激怒からの会津征伐で大変なことになってんのに龍穴でデートするわ夢で天の川デートするわ、大変なわりにちょいちょいいちゃついててあーはいはい仲のよろしいことで!って思った。天の川デートで七緒が「こんな悪い人いません…許しませんから」って言いだしてびっくりした。いつのまにそんな恋愛上手の女みたいなセリフ言うようになったん…。(ネオロマンスです)
ラスボスのカピタンがせこい感じで来ると思ってたら急に極悪ムーブしてくるから私の中の獣のような女がめっちゃ怒り出した。
まずねカピタンの「プリンセーザ」「ディアーボ」とかの言い方がなんかちょっと陽気にふざけて聞こえて腹立つんだよね(ポルトガル語への熱い風評被害)
もうちょっと真面目にしゃべってくれない?ってマジレスしちゃった。画面に。
せっかく伊吹山で決死の思いで救った三成さんが手紙死してびっくりしたし、無念すぎるので普通に悔しかった。ここでカピタン許さないクラブに加入。
兼続さんを泣かせた落とし前はつけてもらう(獣のような女)
ここさーずっとずっと探し続けた己の半身こと三成を失い体調を崩す五月がかわいそうだった。この辺五月ルートやってなかったらなんで?ってなりそうだったので結果的によかったな。
追い打ちをかけるように佐和山城での三成の壮絶な死に様を知りさらに落胆、絶望、怒りに震える一同。いやほんとここのくだりかわいそうすぎたんだけど何?そこまでする必要あった?レヴィアタン(後述)にでも食わせたんか?カピタン、お前が何をしたいのかわからないよ…
そんなこんなでラスボスはカピタンが呼んだレヴィアタンだった。
レヴィアタンってもともと神様が作った聖獣であまりにも強いから神様が自慢しちゃったってくらい強いんだけど、その後中世では堕天した高位の悪魔ということになっている(昔読んだモンスター図鑑で得たてきとう知識)ので、カピタンが黒魔術するならまあ出てきても変ではないんだけど、急にレヴィアタンなので「急に?」と思った。
三成を怨霊にして使役したりしそうくらいは思ってたんだけどそんなことはなかったですね。
そしてそんな強いと噂のレヴィアタンをご一行が秒で倒したのでカピタンもびっくり。
日本の龍神なめんな。
ここでもボッコボコにしてやる気満点だったんだけど兼続さんが法で裁かれることを是としたのでまた握りこぶしをひっこめる獣のような女(私)。
どんなお沙汰が下ったのか知りたいですね、まあ生きてはいないでしょう。絶対に許しませんよ、三成にあんなひどいことをしたんだから。
すべてが終わって「君を一生大切にする」って言われたときめっちゃシンプルでいい言葉~!!って思った。
稲穂が実るスチルは二人の恋も実って、兼続さんの夢も実る未来があるっていうのを予感させて良かった。モノローグで「夢の化身」って七緒のこと言ってて、やっぱ七緒って兼続さんの夢になったんだ~!って答え合わせできてすっきりした。
めでたしめでたし。お幸せに。
兼続さんルートは戦国の遙かってこうなるんだ~という印象だった。人は容赦なく死ぬし、昨日の友は今日の敵になるし。
というか分かってはいたけど八葉同士で戦をすることになるのはやっぱり精神的にきついな~って思った。これあと長政ルートと幸村ルートでやるのかと思うとちょっと精神にくる。
でも還内府は幼馴染よりは大丈夫。あれはほんと今考えてもしんどい。(急に将望出してこないで)
三成を佐和山城へ運ぶところとか、亡くなった知らせを聞いた時の兼続さんCV竹本さん渾身の演技すごかったね。泣くまではいかなかったけどグゥッ…ってなった。
ほんとさ、カピタンに聞きたいんだけど三成を惨殺する必要あった?ほんとあのくだりきつかったよ。かわいそうだろ。
戦国の世で遙かするならこうなるんだろなっていうのをいろいろ盛り込んでて感情が忙しかった。そのおかげか兼続さんと七緒の喜怒哀楽が自分の喜怒哀楽になる瞬間があってキャラへの理解度は増した気がしないでもない。気のせいかもしれない。
美味しいお米をたくさん作って、みんなでお腹いっぱい食べて、幸せな生涯を送ってください。良いネオロマンスだった。